脱毛前後の運動に関する疑問を持っている方は意外と多いのではないでしょうか?
特に日常的に体を動かす人ならなおさらですね。
肌トラブルのない脱毛を行うには、この脱毛と運動の関係もしっかりと把握しておく必要があります。
今回は脱毛前後の運動についてさまざまな角度から迫ってみましょう。
目次
1. 脱毛前後の運動は基本的にはNG
結論から言います。
脱毛の前、脱毛の後、運動はダメです。
その主な理由や詳細は後述しますが、脱毛前後の運動はミュゼや銀座カラーなどの大手脱毛サロンでも注意事項の一つとして呼びかけています。
脱毛前後の運動が好ましくない理由というのは複数あります。
ひとことで言うと、運動によって体にさまざまな変化が生じるためです。
この変化が脱毛を行う上では不向きな状態になってしまうため、脱毛前後の運動は控えたほうが無難とされています。
この注意点を守らないと最悪の場合、肌はどうなるのでしょうか?
2. 脱毛前後の運動を控えたほうがいい理由は何なの?
脱毛前後の運動が好ましくない理由は主に2つあります。
ここではその2つの理由をまとめましたのでご覧ください。
2-1. 運動によって血行が良くなるから
脱毛前後の運動を控えたほうがいい理由の一つに血行が良くなることが挙げられます。
本来であれば血行を良くするというのは健康、ダイエット、美容などさまざまな分野で好ましいとされています。
このような体に好影響を与える血の巡りのアップがなぜ脱毛には良くないのでしょうか?
それは血行を良くすることで体を温めてしまうためです。
脱毛というのはサロンの光脱毛や医療機関のレーザー脱毛に代表されるように熱で毛根にダメージを与えていきます。
この時に運動により血行が促進され体が温まった状態、つまり多少の熱を持っていると脱毛機の熱とのWパンチで肌に必要以上の高熱を与えてしまいます。
この高熱の影響で肌の赤みやかぶれといった症状が現れることがあります。
よく脱毛サロン、医療機関で施術前に脱毛箇所を冷却しますが、これも体の余計な熱をできるだけ取り除いて痛みや肌トラブルを起こさないために行っている対策です。
脱毛前の激しい運動はもちろんのこと、脱毛後数日も肌は軽い熱を持っていることが多いため脱毛後の運動も控えるのが一般的となっています。
2-2. 運動によって汗をかくから
これは主に脱毛後に注意しておきたいポイントですが、運動で汗をかくことも脱毛ではあまり好ましい行為ではありません。
その主な理由としては運動で汗をかくことで毛穴の中に雑菌などが侵入する可能性があるためです。
基本的にサロンや医療機関で脱毛を受けた後の肌というのは軽いやけど状態になっています。
つまり肌がいつも以上に敏感になっているということですね。
この肌が敏感になっている状態で汗をかくと、汗によって発生した雑菌が毛穴の中に入り込みます。
本来の健康的な肌であれば雑菌に抵抗する力があります。
しかし脱毛後は大きなダメージがかかっており抵抗力が落ちているため、その結果として肌トラブルを引き起こすこともあるのです。
汗が原因の肌トラブルで考えられるのは毛嚢炎(もうのうえん)などが代表的です。
毛嚢炎になるとニキビのようなブツブツが形成されたり、痛みを伴うこともあります。
脱毛後はこのようなケースが原因で肌に異常を覚えることもあるため、汗をかかない生活も意識する必要があるでしょう。
3. 脱毛後の運動は何日ぐらい控えればいいの?
脱毛後は肌の状態が著しくないため、運動は避けるのが無難です。
では「いつまで運動は控えたほうがいいのか?」という疑問ですが、これは正確な日数を断言することは難しいです。
理由としては1人、1人の肌質など個人差があるためです。
大手脱毛サロンの注意書きを見ると「脱毛当日の運動は控えてください」「脱毛後の運動は控えてください」といった旨の記載があり、目安となる日数に関しては不明な点が多いです。
しかし実際に脱毛サロンで施術を受けた方、サロンのスタッフに質問された方の口コミなどを見ると最低でも3日は激しい運動は避けたほうが好ましいとの声が多いです。
また医療機関によっては「激しい運動は1週間ほど控えるようにしてください」との注意書きを掲載していることもあります。
もちろんこの3日~1週間という日数もあくまで目安であり、この期間において肌の赤みなどが解消されない方は様子を見たほうがいいでしょう。
また「私は脱毛後に肌に異常が見られなかったから、すぐに運動をしても大丈夫でしょ」という方もいますが、これも実は危険な考え方の一つです。
目に見える範囲で赤みやかぶれなどの症状が現れていなくても、肌内部ではまだ脱毛機による熱やダメージが残っていることもあります。
そのため肌にはっきりとした異常が見られなくても脱毛後3日~1週間前後はできるだけ安静にしておくことをおすすめします。
4. こんな運動も脱毛前後はやめたほうがいいかも
脱毛前後の運動は控えたほうが無難というと多くの人が「激しい運動」のことを考えると思います。
そのため「軽い運動なら大丈夫でしょ」という気持ちで体に負担がかからない運動を取り入れる方もいますが、実はこれもケースによっては注意しておきたいポイントです。
ここでは脱毛前後に控えておきたい意外な運動を2つ取り上げてみます。
4-1. ヨガ
近年は健康ブームということもありヨガなどが大人気です。
ヨガは運動のジャンルに属しますが、ランニングやマラソンのように激しい動きはそれほどしません。
そのため一見すると脱毛後でも実践できそうな気がしますが、ダメージを負った肌に対してはあまり良い影響を与えるものではありません。
その理由としてはヨガのような軽い動きの運動でも体にじんわりとした汗をかくためです。
前述のように肌に負担がかかった状態で汗をかくのは肌トラブルを引き起こす可能性もあります。またヨガは軽い運動といっても血行促進効果が期待できます。
血行が良くなることで体温も上昇してしまうため、脱毛を行う上では不向きな肌状態になってしまうでしょう。
室内を高温の状態にして行うホットヨガはもちろんのこと、汗をかきやすい環境でのヨガは控えたほうが無難です。
4-2. プール
プールは数ある運動の中でも「汗をかかない」「体温が上昇しない」という2つのメリットがあります。
そのため「プールなら脱毛のことを考えずに体を動かすことができる!」という方もいます。
しかしプールも脱毛前後は控えておきたい行動の一つです。
その主な理由はプールの水に含まれている塩素です。
塩素は身近なところではキッチン用品や洗濯などで使用する洗剤、漂白剤に含まれています。
塩素には高い殺菌効果がありプールの水には必ず入っています。
その結果として多くの人が安全にプールで遊ぶことができますが、塩素は人体にとって刺激が強すぎる面があり、肌状態によっては悪影響を及ぼすこともあります。
特に脱毛後の肌というのは軽い炎症を起こしている状態です。
この状態で塩素を含むプールに入るのは、例えるならば「傷口に塩を塗るようなもの」でもあります。
またいくら塩素が含まれているとはいえ、多くの人が同じ水の中に入るわけですから完全な無菌環境を整えるのは不可能です。
そのような環境のプールに脱毛でダメージを負った状態で入れば、ケースによっては雑菌が毛穴から侵入する可能性もあります。
軽い炎症を起こしている肌に雑菌が侵入すると赤みやかぶれはもちろんのこと、場合によっては発熱を起こすこともあるでしょう。
ムダ毛処理を綺麗に施したから水着になりたいという気持ちもわかりますが、脱毛後数日のプールは肌トラブルを避けるためにも我慢しておきたいところです。
5. 運動と同じような理由で控えておきたいのがお風呂
運動以外にも脱毛前後は控えておきたい行動がいくつかあります。
そのうちの一つがお風呂です。
お風呂は運動と同じ理由になりますが、お風呂に浸かることで血行が促進されるため体温の上昇を招いてしまいます。
結果として施術箇所に余分な熱を与えてしまうため、赤みや腫れ、かゆみなどの症状が現れやすくなりがちです。
またお風呂のお湯も完全な無菌状態にはなっておらず、毛穴から雑菌の侵入を許してしまう可能性があります。
個人差はありますが脱毛後3日前後はぬるめのシャワーを浴びるのがおすすめです。
3日が経過しても赤みや腫れが残っている場合はさらに期間を延ばしましょう。
大手脱毛サロンでも脱毛当日から数日間はお風呂に入らないことを推奨しています。
湯船の中には雑菌が存在しています。
脱毛当日の肌は敏感になっているので、雑菌による刺激を受けやすくなっています。
最悪は化膿などの原因になることも。
個人差がありますが、肌の熱のこもりが引く施術後2~3日目までは、ぬるめのシャワーを浴びる程度にしましょう。
【引用元】ジェイエステティック「脱毛当日、入浴を避けたほうがいい理由」
6. まとめ
運動は本来であれば体の健康を保つ上では非常におすすめできる行動の一つです。
しかし脱毛前後の期間では逆効果となることがわかりましたね。
安心、安全な脱毛を考えた時に大切なのは「血行を促進させない」「汗をかかない」の2点です。
残念ながら運動はこの2つの体内環境を作り出してしまうため、脱毛を行う上では不向きとなります。
現在、脱毛中の方はもちろんのこと、これからサロンや医療機関で施術を受けることを検討している方はこの点も意識しながら肌トラブルのない脱毛を行っていきましょう。